MEGURUを実際に導入していただいたお客様からのお声を直接おうかがいする「めぐるを巡る人たち」シリーズの第二弾。
今回は、「車内への子ども・ペットの置き去り放置防止」の課題解決に向けて、想画にまず初めにお問い合わせをいただき、MEGURU開発のきっかけともなったマルハン営業推進部の石田様に、お問い合わせの背景や、試行錯誤の末、現場へご導入いただけるシステムができあがったことについて、お話をおうかがいしました。
話し手:マルハン営業推進部 石田様(以下、敬称略)
聞き手 : 株式会社想画 為近
車内放置事故に対する問題意識
為近 : 本日はお時間をいただき、ありがとうございます。はじめてのお問い合わせから既に数年が経過しましたが、今年からついに本格的に導入が始まり、感慨深く感じています。 まずは、最初にお問い合わせいただいた経緯や、当時の問題意識などについておうかがいできますでしょうか。
石田 : もちろんです。当時、当社の千葉エリアで車内放置関連の事故が発生してしまい、ニュースでも大きく取り上げられていました。そうした悲しい事故を起こさないために、当社としても以前より様々な取り組みを行っていたところではありましたが、なかなか事故の完全撤廃とまではできておらず、、、会社としても、私自身としても、やはり小さな命を守るためにはどうしたらよいか、という想いが強い一方で、巡回業務をしっかりと行うとなると、それはそれで膨大な人的資源が必要になります。
事故の防止と、従業員の負担軽減という二つの軸を両立させたいという考えから様々な取組を行いつつ、他社様にも協力を依頼してシステムを導入したりもしていたんですね。
そうした取組の結果、とある企業様のシステムを導入することになり、ある程度の効果があったのですが、システムの性質上、立体駐車場では効果を発揮できないという問題がありました。当社では平面駐車場はもちろんのこと、多くの店舗で立体駐車場も設置しているため、できれば立体駐車場でも使えるシステムを、という声が現場からも上がってきていました。
想画への問い合わせの経緯
石田 : そんな背景から、実は想画さんを含めて数社にシステム開発についてお声がけさせていただいていたのですが、想画さんのウェブサイト等を見てみると、画像処理を中心として、様々な分野で面白いことやっているなという印象を受けました。また、田中社長の「想いをカタチにする」というビジョンに個人的に興味を持ったことから話をしてみたいな、と。
やりとりをする中で、大手企業様ではなかなか難しいであろう、フットワークの軽さや柔軟性をすごく感じたことから、選定させていただくことにしました。その後これまで数年間にわたってお仕事をさせていただきましたが、様々なアイディアの提案と、持ち前のフットワークの軽さからピボットを繰り返していく姿勢を拝見させていただき、改めて想画にしてよかったなと感じています。それ以来、なにか解決したい問題があればまず想画さんにお声がけするようにしていますし、他のメンバーにもなにかあったら想画さんに、と伝えているところです笑
MEGURUを導入してからの効果について
為近 : 大変嬉しいお言葉、ありがとうございます!当社としてはやはり意思決定のスピードや、お客様の要望・課題をいかにリアルに把握し、実際に使える「カタチ」とするかに焦点を当てながらシステムの開発を行っているところですので、そうしたお言葉をいただけて大変ありがたく感じています。
次に、実際にMEGURUを導入してからの変化・効果についておうかがいしたいと思います。既におっしゃっていただいたような課題の解決に繋がっているのか、また、もし改善点や今後の方向性についてのご意見等があればお聞かせいただけますでしょうか。
石田 : 従業員の負担軽減を実現しつつも、巡回の品質を落とさないというジレンマの解決に繋がっているという実感は十分にあると感じています。また、MEGURUを通じて巡回の記録がしっかりと残ることで、万が一事故が起こってしまったことを考えた場合の従業員の精神的な負担がいくらか減るだろうという部分や、警察に対してもしっかりと提出するものがある、という点も大きいですね。
改善点や今後の見通しについてですが、これはMEGURUに対するものというより、MEGURUを通じて入出車両の記録及び時間毎の駐車台数データを得ることができるので、そのデータを有効活用することでより効率的な駐車スペース構築に役立てられるのではないかということです。もちろん、これはあくまでアイディアなので、実際にどうするかという点についてはまだまだ考える余地があるとは思っています。
最後に
為近 : ありがとうございます。最後に、MEGURUを導入してよかったかについて率直なご意見をおうかがいできますでしょうか。
石田 : 良かったと思っています。車内放置事故についてシステムで解決できないかということを考え始めた当初のアイディアは、駐車場の入り口にカメラを設置するというものでした。しかし、それでは技術的な課題があるということがわかり、その後の試行錯誤の結果、現在の「巡回支援ツール」という現実的なシステムの開発にたどり着けたのは、想画さんのアイディアやフットワークの軽さのおかげであると考えています。冒頭でもお話しましたが、大手の会社さんに頼んでいたら、今でも入り口へのカメラ設置というアイディアからピボットできていなかったかもしれないようにも思います。そうした意味でも、改めて想画さんにお願いしてよかったなと感じています。
為近 : 本日は貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。今後もご利用いただく上での不具合・改善点等ありましたら、いつでもフィードバックをいただければと思います。引き続き、よろしくお願いいたします!